2013年11月22日金曜日

『Devil's Attorney』ステレオタイプなアメリカ像を味わえる超イケイケな法廷RPG!

Devil's Attorney(iTunes / GooglePlay 300円)
開発:1337 Game Design AB


高校生の頃、どういうわけか『アリー my Love』に憧れて「俺も弁護士になるんだ!」と一瞬だけ思ったことがあったが、本当に一瞬だったので、六法全書をいまだにグリモワールの一種だと勘違いしている。さて、アメリカといえば裁判、裁判といえばアメリカだ。そんなステレオタイプに応えてくれるイケイケでノリノリなゲームが、今日紹介する『Devil's Attorney』だ。まずは陽気で素敵なOPを動画で見て欲しい。


思わず「マックスマクマ~ン」「ノットギルティ~」と口ずさみたくなるのは、筆者だけだろうか。このOPだけでも価値があると個人的には思うわけだが、雰囲気を楽しむだけでなくゲームとしても十二分に楽しめるクオリティだ。


まずは弁護するクライアントを選ぼう。酔っぱらいの露出狂とか、図書館から借りた本を転売する不届き者など、基本的にぐうの音も出ないほどクロな人間を弁護することになる。だがしかし、そこは訴訟大国アメリカ。イケてる弁護士である主人公「Max Mcmann(マックス・マクマン)」にかかれば「Not Guilty(無罪)」なわけである。


法廷バトルのまえに検事との掛け合いが用意されているのだが、なんと驚きのフルボイスだ。日本語対応されていないのでもちろん英語だが、字幕も出るのでそれほど英語できなくても雰囲気は充分に味わえると思う。


法廷でのバトルはターン制のコマンド選択型となっている。左が弁護側、右が検察側だ。画面左上、数字の「8」と書かれているのがプレイヤー側の体力。左下のほうに青い星で「9」と書かれているのが行動力だ。行動力の限り、プレイヤーはコマンドを選択し検察側を攻撃したり、あるいは自身が有利になるサポートを行ったりできる。

右側が検察側で、一番上にいるのが検事だ。検事以外の他のメンツはバトルによって構成が違うが、大きく分けて「検事」「目撃者」「鑑識」などの「people(人間)」タイプと、「Evidence material(証拠物)」タイプの2つがある。コマンドによって「peopleに3-5ダメージ与える」「Evidence materialの攻撃力を2-4減らす」など対象が異なるので確認しよう。

検察側のキャラクター左側にある、赤枠で囲われた白い数字が、敵の体力となっている。その隣、「Damage」と書かれているのが攻撃力だ。自ターン終了時に検察側の攻撃力合計分ダメージを受けてしまうので、攻撃力の高いものから倒していこう。

直接攻撃だけでなく、「Evidenceの攻撃力を2上げる」などサポート的能力をもつ敵もいる。こういったサポート的な敵は、サポートする対象がいなくなると自滅してしまう。わざわざ攻撃する必要はないので、サポートされている対象から倒してしまおう。


無事に検察側を全滅させれば無罪確定。たまにクライアントからプレゼントをもらえたりする。能力を上げる優良なものが多いので、自分の戦い方に合わせて慎重に選んでおきたい。


新しいスキルの獲得は、自分の部屋をコーディネートすることで可能だ。弁護士としてはやたら殺風景な部屋に住んでいるので、法廷で勝ち取った資金で家具を充実させていこう。家具の属性は「赤」「黄」「青」の3種類あり、それぞれスキルの「Materialism(物質主義)」「Decadence(デカダン)」「Vanity(見栄っ張り)」に紐付いている。赤い家具を集めていけば「Materialism」のスキルを覚えていく、という具合になっているので、使いやすそうなスキルを予め「PROFILE」で確認して集める家具を絞っていったほうが効率的だ。


逆転裁判』的なゲームシステムを期待すると肩透かしをくらうかもしれないが、スマートフォンで気軽に遊べるターン制RPGとして見れば充分に楽しめる。なにより、BGMやデザイン、全体のグラフィックレベルが高いので、雰囲気とノリが気に入ったひとにはオススメできる。日本語対応していないのもネックになり得るが、逆に英語学習中のひとには楽しみながら英語に触れられて良いのではと、最近改めて英語勉強し直そうかな考えている筆者は思うのであった。

アプリリンク:
Devil's Attorney(iTunes / GooglePlay 300円)

2013年11月18日月曜日

『リバーシュ』集え、頭脳派シューター!

リバーシュ(iTunes 基本無料)
開発:URARA-WORKS Co., Ltd.


リバーシブルの服を買っても結局のところ片方の柄でしか着ないお洒落に疎いタイプの筆者も、リバーシ、つまりオセロのルールには親しみがある。そんなリバーシとシューティングが奇跡の融合を遂げたアプリが登場した。それが今日紹介する『リバーシュ』だ。


なんというか、珍しくひと目で「これは面白そうだ!」と感じたアプリだ。ルールはリバーシをもとにしていて、同じ色に挟まれたコマが反転して、反転したコマが消える。画面上部から白黒のコマがデッドラインに向かって迫ってくるので、自機からコマを発射して上手く消していこう。


操作はタップのみとシンプルだ。タップした列にコマを発射することができるので、コマの色を確認しながら効率よく消していこう。発射するコマは3つまで自機の下側に表示されるので、ある程度さきを見据えたシューティングがポイントになりそうだ。上記画面の状況なら、真ん中の列をタップすれば……。


白いコマが発射され、あいだに挟まれた黒いコマが消えるぞ。意外とコマが迫ってくるスピードは速いので、変に考えすぎずテンポよく発射していこう。


他プレイヤーとのチャレンジも発生する。相手のスコアは自分のスコアが出るまでわからないので、とりあえずメラメラと対抗心を燃やしつつ、マイペースに良いスコアが出るように頑張ろう。

最近、宣伝が本業ながら個人的に思い立ってアプリ開発の勉強などもしていたりするので、こういうアイデアあるアプリは素直に参考にしたいなと感心したりする。アイデアだけでなく、ゲームとしてもストレスなく楽しめる出来なので、我こそはリバーシ王だというひとも、弾幕シューティングに疲れた頭脳派シューターも、気になったひとは是非遊んでみて欲しい。

アプリリンク:
リバーシュ(iTunes 基本無料)

2013年11月16日土曜日

『インヘリテージ』インドネシア発!萌え×燃えな横シューでアジアの風を感じよう!

インヘリテージ(iTunes 200円)
インヘリテージ LITE(iTunes 無料体験版)
開発:Tinker Games


インドネシアのTinker Gamesが開発した横スクロールシューティングがやたらツボに入ってしまい、色々と他にやりたいアプリが溜まっているのにこればかりやっている。時間よ、止まれ……! というわけで、萌えだけでなく燃え要素もふんだんに取り入れたストーリーが魅力の横シューが、架け橋ゲームズによって日本語ローカライズされた。それが、今日紹介する『インヘリテージ』だ。


なんかもう、冒頭から引き込まれる感じだ。萌えというより燃え、意外なほど殺伐とした世界観を予感させるオープニングは個人的にグッときた。さらに、驚きのフルボイス。それもインドネシア語。正直まったく何を言ってるのかわからないが、女の子の声は可愛らしいのでOKだ。


オープニングも終わり、そろそろチュートリアル的なシューティングパートかな……。という予想を見事に裏切り、アドベンチャーパートがはじまる。いわゆるライトノベル的な学園異能モノのテイストを保ちつつ、インドネシアの神話や地理を織り交ぜたストーリーは素直に先が気になった。ローカライズにありがちな不自然な日本語もなく、読み物としてしっかりクオリティを感じられるレベルだ。


シューティングパートのまえに、軽く操作の確認をしよう。スマートフォンに最適化されている操作性で、バーチャルパッドでなくスライドによって移動を行うことができる。当たり判定のマジックコアもわかりやすく表示されているので、弾をギリギリで避けることもそれほど難しくはない。一度当たったらゲームオーバー、というわけではなく、画面左上のシールドの数だけ持ち堪えることが可能だ。

通常ショット攻撃は自動で行ってくれる。特殊攻撃ゲージが溜まったら、右下の特殊攻撃ボタンでマジックバリアを展開し周囲の時間を遅くすることができる。これは、特殊攻撃の事前動作のようなもので、マジックバリアを展開しても無敵になるわけではないので注意だ。無敵ではないが敵の弾や動きがスローモーションになるので、弾を避けたり攻撃のための位置取りを行おう。特殊攻撃はジェスチャー入力で、どんなジェスチャー入力かは装備している技によって違う。特殊攻撃中は無敵になるので、攻撃的な使い方だけでなく防御的な使い方も可能だ。


iPhoneでのシューティングプレイ経験はさほどないが、操作性は全体的に良好で快適にプレイすることができた。特殊攻撃のジェスチャー入力がややわかりづらく、スライド入力を求められた際に移動を暴発してしまったりするとしょんぼりする。しょんぼり。


サポートにつけるラクヤンと特殊攻撃も変更することができる。すべてをアンロックするには「HARDモードを特殊攻撃使用せずクリア」という、かなーり頑張らないといけないハードルが待ち構えている。EASYでもNORMALでもステージをクリアすれば少しずつアンロックされていくので、ゲームに慣れながら徐々にお気に入り装備を探そう。また、通常攻撃のタイプも集中射撃と分散射撃の2種類から選択することができるので、好きなタイプを選ぼう。

ちなみに、筆者はNORMALモードがやっとクリアできたという程度の腕前だ。上記の画像はすべての装備がアンロックされているものだが、リリース当初の不具合ですべてアンロックされていたところをスクリーンショット撮っただけである。頑張って自力で解放したいが、HARDモードつらい……。ちなみに、2013/11/15現在のLeaderbordでは、筆者が堂々の1位となっている。すぐに抜けるスコアだと思うので、みんな、頑張ってクリアしよう!


番外。インドネシアのゲーム事情に詳しくないので知らなかったが、『インヘリテージ』の日本語ローカライズはインドネシアのメディアに広く取り上げられている様子だ。公式Facebookページでシェアされていたものを下記にまとめてみる。もちろんインドネシア語なので、雰囲気だけ味わってみよう。

JURNAL OTAKU - Game Lokal “Inheritage” Di Lokalisasi ke Jepang
MakeMac - Game Lokal Besutan Tinker Games, Hadir Dalam Bahasa Jepang
GAMESINASIA - Game Buatan Lokal, Inheritage Dibuat Khusus Untuk Pasar Jepang
Game8 Indonesia - Game Buatan Developer Lokal, Inheritage, Berhasil Masuk ke Jepang!
Japanese Station - Inilah “INheritage: Boundary of Existence” Game buatan anak negeri yang menembus pasar Jepang

アジアでのアニメ人気は高く、アニメフェスティバルなどもちょこちょこ開催されている。萌え系のコンテンツやJRPGテイストのゲームならアジアでのローカライズはやり方次第なのかなと感じていた今日この頃、アジア発で日本に向けた作品が出てくるのは、なんというか、個人的に応援したいなと珍しく長い記事を書いてしまった。有料アプリなのでダウンロードを躊躇っているひと、LITE版だけ触ってそのままなひとも多いだろうが、シューティング好きにもアドベンチャー好きにもオススメできるゲームなので、期待は裏切らないはずだ。

アプリリンク:
インヘリテージ(iTunes 200円)
インヘリテージ LITE(iTunes 無料体験版)

2013年11月10日日曜日

『カクセンパイの青春!にゅるダッシュ!』明日に向かって走れ!

カクセンパイの青春!にゅるダッシュ!(iTunes / GooglePlay 基本無料)
開発:KAYAC Inc.


『角栓(かくせん、keratotic plug)とは、皮脂腺から分泌された皮脂や周囲の角質が毛穴中で凝固、発達したもの。-Wikipediaより-』

角栓を気にしてというわけではないが朝シャワー型から少しずつ夜シャワー型になってきたことをここに報告する。というわけで、FIFAからは非公認の毛穴生まれHIPHOP育ち、悪そうな角栓は大体コウハイらしいカクセンパイのゲームが出た。それが、今日紹介する『カクセンパイの青春!にゅるダッシュ!』だ。


にゅるにゅる!!KAKUSENくん』でアニメ化もしているカクセンパイが、ダダダーっと走り続けるエンドレスランニングなゲームだ。画面を見てわかるように、頭皮をコースにカクセンパイが走る。手足がパタパタしそうなシュールな敵キャラも魅力だ。


ランニングゲームの操作方法は、『Temple Run 2』のように本体傾け式や『怪盗グルーのミニオンラッシュ』のようにスワイプ方式などあるが、このゲームの操作方法はタップのみ。タップによって走ってるラインを変更して障害物を避け、同時に敵への攻撃にもなる。本ゲームと同じくKAYACがリリースした『タップ忍者』と同様、シンプルな操作性になっている。


道中で手に入るパワーアップアイテムは、ゲーム内ポイントとして使える角栓を自動で収集するマグネットと、無敵になるスターの2種類がある。2ラインしかないので角栓の取り残しは気にならないレベルなので、重要なのはスターのみだろう。スターを使えれば、憎いあんちくしょうも楽々倒せるのでエキサイティングだ。


手に入れた角栓でアイテムの購入もできる。購入できるアイテムは、スタートダッシュ系のアイテムと、一度だけ障害物や敵に当たってもゲームオーバーにならない「カクセンバリア」の2種類がある。アイテムはレベルに応じて随時開放となり、レベル15になると購入できる「5000mダッシュ」を使えばあっという間に進めるので便利だ。

また、カクセンパイのパワーアップも可能だ。これは簡単に言ってしまえば攻撃力アップとなっている。後半に出てくる敵はやたら硬い敵も多く、パワーアップをしっかりしておかないと何回も体当たりをしないといけない。高得点を狙う際はほぼ必須の項目なので、基本的にはアイテム購入ではなくパワーアップを優先させたほうが良い感じだ。


ゆるい、ならぬ、にゅるい感じのゲームだが、掛け声の面白さや走ってる後ろ姿にやたら疾走感があるなど意外と楽しめる。前述したように、後半になればなるほどパワーアップがほぼ必須なレベルデザインなのが個人的にやや気になるくらいか。あと、道中のアイテムを獲得したときにSEがないので、取れたか取れなかったか微妙なタイミングだとわかりづらかったりする。

ゲームとしてというより、カクセンパイのキャラが気に入ったこともあり結構ハマってプレイしてしまってるので、原作ファンのひとも、太い眉毛が好きなひとも、カクセンパイの声を担当しているラーメンズの片桐仁さんが好きなひとも、気楽にプレイしてみることをオススメする。

アプリリンク:
カクセンパイの青春!にゅるダッシュ!(iTunes / GooglePlay 基本無料)