2013年9月3日火曜日

『マヂヤミ彼女』ウワキ、ダメ、ゼッタイ

マヂヤミ彼女(iTunes 基本無料)
開発:Mio Yamazaki



既読が付くまで30分、一体何をしてたの?なんで返事くれないの?ずっと待ってるんだよ。忙しいのはわかってるよ。最近仕事ばっかりだよね、仕事と私どっちが大事なの?なんで連絡くれないの?どうして?ねぇ?どうして?どうしてなの? 聞きたい事も、言いたい事だってたくさんあるの。なんでわかってくれないの?正しいかどうかなんてどうでもいいの。 私以外に笑いかけたりしないで。私を見てて。疲れた、泣きそう、泣きそう、死にたい。会いに来てくれないなら死んじゃうから。独りにしないで。会いたい会いたい会いたい。あなたに私の気持ちなんてわかるわけない。辛いのも苦しいのも私だけ。別れたら死ぬ 死ねないくせに死にたい振りして、馬鹿みたいだよね。私はあなたの為ならこんなに血だって流せるよ、って思いたかっただけ。 一緒にいてくれるっていったでしょ?言ったよね?ずっと一緒って言ったじゃん。お前だけだって言って欲しいの。永遠に一緒だよね?絶対だよ。どうしてそういう事言うの?どうして信じてくれないの?死ぬ時は一緒だよ。私が死んだら泣いてくれるよね?もういっそ消えちゃえば良いんだよね。アタシと別れた後にあなたが他の誰かと笑ってるなんて、絶対に許さない。別れないで、そばにいて。あなたがいるから私生きてるよ。もう好きじゃないの?何を信じればいいの。ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。 何もしなくていい、何もしなくていいよ。死にたい死にたい死にたい...。どうせ私の事なんて誰も理解してくれないんだ。泣きたいよ、本当は。笑いたいよ、素直に。-App Store説明文より-



上記の説明文を読んで、何を感じただろう。依存、嫉妬、執着……。あるいは、ひたむきな愛情? いわゆるヤンデレとか、メンヘラという単語にピクンと反応する、潜在的監禁願望のある諸兄にオススメしたいのが、今日紹介する『マヂヤミ彼女』だ。



ゲームは大きく分けて2つのパートに分けられる。前半は"彼女"視点で浮気の証拠を見つける謎解きパート「カレノケイタイ」。そして後半は、"彼氏"視点の脱出ゲームアドベンチャーパート「メンヘラ彼女」だ。後半はネタバレ要素を含むと個人的に感じたので、前半の「カレノケイタイ」パートのみ簡単に紹介しよう。



プレイヤーである「あなた(彼女)」 は、ちょっと独占欲が強すぎる21歳フリーターの女の子。愛する彼氏であるクロサワユウタくんは、友だちが多く仕事もできて、どちらかと言えばリア充っぽい感じだ。それだけでなく、温泉旅行中も元カノと連絡をとる無神経なところがある。という状況で、あなたはユウタと元カノが浮気しているのではと心配してる。



「元カノのヤマザキミオと浮気してるんでしょ……」という疑念を確かめるべく、あなたは友人知人のメッセージのやり取りから、カレンダーに入力された記念日や予定日までつぶさにチェックして浮気の証拠を集めるのだ。画面デザインも上記のように、相当"それっぽく"なっているので臨場感と他人の携帯を弄ってる背徳感でいっぱいになるだろう。


謎解きに直接関係しない部分の作りこみもしっかりしているのが、とても印象的だ。音楽アプリを開けばiTunesのサンプル楽曲流れる仕組みがあったり、カメラアプリを起動すれば実際に撮影も可能で、撮影した画像はゲーム内のPhotoフォルダに保存される。ゲームをプレイしている感覚よりも、本当に他人のスマートフォンを操作している感覚になれるので、「浮気の証拠を探す女の子」を気持ち良く疑似体験させてくれる。

前半のスマートフォンを弄るゲームモードから一転、後半の「メンヘラ彼女」はリアル脱出ゲーム的なアドベンチャーモードになる。前半と比較すると目新しさこそやや下がるものの、途中で"彼女"からLINE(ゲーム中ではLIMEと表記)が送られたり、脱出のヒントをヤフー知恵袋的なサイトで調べたりと、細かい演出で臨場感を持たせてくれる。

リアル脱出ゲームが好きなひとだけでなく、「マヂヤミ」な世界観に少しでも興味をもったひとなら迷わずオススメできるアプリだ。詳細は書かないが、エンディングの演出も宣伝担当である筆者にとって個人的にも興味深かった。少しでも気になったひとは、環境音やBGMが聴ける環境で是非プレイしてみよう。

アプリリンク:
マヂヤミ彼女(iTunes 基本無料)

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